お若い方で「手術はちょっと」という方、もしくは、ある程度お年を召した方で「表情さえ作らなければこのシワはできないのに」といった動きジワの場合には、ボトックスという注射がとても効果的です。
このボトックスという薬は、神経と筋肉の接合部で働き神経からの「動きなさい」という筋肉に対する命令を遮断します。そのためどんなに神経が「動きなさい」と命令を出しても筋肉が動かなくなるのです。
これではまるで永久的に動かなくなるような気がされるかもしれませんが、3ヶ月から半年で徐々に効果は薄れてきます。体の全ての細胞・分子は代謝され入れ替わっています。その関係で、このボトックスと受容体の複合体も代謝・排出されていくのです。
ただ、はっきりとしたことは解明されていませんが臨床的には注射の間隔はだんだん開いていきます。これはターゲットになる筋肉が徐々に痩せていき、力がなくなっていくからなのではないかと考えられています。
薬自体は分子量も小さくアレルギーの頻度もかなり低く、使用量をきちんと守れば、アレルギー以外の副作用の頻度も非常に稀です。
このボトックスが適応できるシワの種類は、
眉間のたてジワ
目尻の小ジワ(いわゆるカラスの爪あと)
鼻根部の横ジワ(表情が極端に変わるので応相談)
顎の梅干状の筋の緊張によるデコボコ
額のシワ
などです。
| ●施術の流れ [手術:約5分] |
| デザイン |
: |
術前に表情を消さずにシワを消せるポイントを注意深く探します。 |
| ↓ |
|
|
|
注 射 |
: |
極細の針を用いますので「チクッ」とする程度です。 |
■施術後
3日から1週間で筋肉が動かなくなり始め、2週間ぐらいで効果がピークに達します。
効果が物足りないようであれば、追加の注射を行っています(再診料のみ)のでお気軽にご来院ください。
表情が変わるので 「おかしな顔にならないか?」 「本当にすぐ日常生活に戻れるのか?」 というお問い合わせをよく頂きます。
確かに厳密に言えば表情は変化するのですが、例えば眉間の場合、眉の間の緊張が緩むと笑っても優しい表情になるので、ボトックス治療後の表情が気に入らない方はまずいらっしゃいません(逆に怒っても怖くならないかもしれません)。
また、術後、多少内出血が出ることがありますが、ファンデーションで隠せますので日常生活にすぐ戻れます。
更に、目尻の小ジワは目の周りにある眼輪筋(目を閉じる筋肉)が原因ですが、この一部を緩ませるだけですので機能上の問題は全くありません(シャンプーしても眼が痛いというようなことはありません)。むしろ、一部の緊張が取れて、表情を作らなくても目が微妙に大きく見える効果も出るので、若い印象を与えるくらいです。もちろん、笑った表情では目尻のみ動きが鈍いので変化はありますが、他人から見て不自然ということはなく、なんとなく若くなったという程度でしょう。
注射針の跡が1日ぐらい赤いかもしれませんが、お化粧はかまいませんし、すぐに消えます。
■Dr.ワンポイント
鼻根部の横シワについては、笑って出るものに対しては効果がありますが、注射をした初期には特に表情がわざとらしく見えるので事前に相談が必要です。
また、額については、適応が大切なので、初回はまず控えめに打ちます。人間らしい表情を保つために、眉尻をあげる筋肉の動きをある程度残しておくことなどに気を使って施術を行うので、喜ばれています。能面のような顔になっても困りますものね。
このボトックスでも消えない深いシワ(浅くはなりますが)やボトックスによる治療の適応がないシワ、凹みにはヒアルロン酸を用いて凹みを埋めていきます。
■施術料金
|