X(旧twitter)まとめ【裏ハムラとは】|Twitterアーカイブ|医師 百澤明ブログ
投稿日: 最終更新日: 2024-04-06 Twitterアーカイブ
一昨年よりTwitterを始めましたが、その内容をブログにまとめて欲しいという要望を多数頂きましたので、ブログにまとめてアーカイブしていきます。
『裏ハムラとは』
私のライフワークである裏ハムラについて書いていきます。裏ハムラというのは、俗語なんです。英語では、Transconjunctival Orbital Fat Repositioningといいます。
これを直訳すると経結膜的眼窩脂肪移動術です。
私は2004年11月に人生初の裏ハムラ術を手がけたのですが、しばらくして、皮膚を切開するハムラ法(表ハムラ)を裏からアプローチする方法と考えることもできるので、2チャンネル上で誰かが”裏ハムラ”と名付けたんです。くやしかったので、私はしばらく、”トラコンハムラ”と呼んでいましたが、”裏ハムラ”という呼び方の普及にあらがえず、長いものに巻かれることにしました(笑)。
とうわけで名付け親になれなかったわけです。
しばらく、経験を重ねたのち、波利井教授との約束どおり、英語の論文作成に着手します。この時にはじめて外国の論文を調べました(信じられないでしょっ!)。
そうしたところ、海外ではとっくに行われていたことを知り、ショックを受けます。
米国のRobert Alan Goldberg先生が、最初に論文にしたことから、欧米では、裏ハムラはGoldberg(ゴールドバーグ)法と呼ばれています。
みなさん、知ってました? 裏ハムラは、日本でしか通じないんです。
何年か前のアメリカ美容外科学会誌の特集では、Goldberg法の項で私の論文が引用されていましたので、やはり、裏ハムラはGoldberg法ですね。
日本では、皮膚切開をともなう眼窩脂肪移動術が表ハムラ法、経結膜アプローチで行う眼窩脂肪移動術が裏ハムラ法というわけです。