経結膜下眼瞼形成術④|目のくま|医師 百澤明ブログ
投稿日: 目のくま
今回は、
2018年現在の私の下眼瞼の若返り治療、影くま治療の戦略をまとめます。
形を整えるということは、これは芸術における造形と同じですので、局所的には付け加える(増大)か減らす(減量)のどちらかしかありません。経結膜的眼窩脂肪移動術は、局所的に減らすと増やすの両方の意義があると考えています。
基本(ベース)の部分
1) 中くらいにふくらんでいる目袋変形のタイプ
経結膜的眼窩脂肪移動術の良い適応です。
2) 大きな目袋変形や下眼瞼全体が腫れぼったいタイプ
経結膜的眼窩脂肪移動術の際に眼窩脂肪を少し減量します。
このタイプも経結膜的眼窩脂肪移動術の良い適応です。
3) 目もと全体にヤセ顔の方の場合
減らすとか動かすとかという問題ではないので、基本的に脂肪注入、ヒアルロン酸などをもちいて、ふっくらさせる必要があります。目袋変形があればそれをリセットする意味で経結膜的眼窩脂肪移動術を併用します。これが、いわゆる脱脂+脂肪注入法です。
オプション部分
1) ミッドフェイスリフト
ほうれい線あたりの眼輪筋下脂肪を引き上げて眼窩下縁の骨膜に固定するという方法です。
中年以降の患者様や、頬部上部の下垂がある患者様に併用します。
2) レーザーリサーフェシング
最近は、ルミナス社のフラクショナルDeepFXモードを用いていますが、私の勤務する施設では、甲府昭和形成外科クリニックにしかないので、そこで手術する場合のみ、DeepFXモードによるレーザーリサーフェシングが可能です。小じわが目立つ患者様に併用します。
3) 外眼角形成術
canthoplastyとかcanthopexyとか呼ばれるものですが、50代後半以降の方の場合には、併用することで、ものすごく若返ります。最近では積極的に取り入れています。
百澤 明