埋没法:腫れについて②|目の手術|院長 内浦康信ブログ
投稿日: 目の手術
前回に引き続き、埋没法の腫れについて書きたいと思います。
埋没法の腫れは、
①まぶたの皮膚が厚い
②まぶたの脂肪が多い
③アイプチなどでまぶたの皮膚がかぶれている
などが基本的に大きく影響します。
ただそのような条件の場合でも糸を緩めにかければ、腫れは少なくなるものです。
しかしあまり緩いかけ方だと、外れる(=元に戻ってしまう)確率も高くなるので、
術後の腫ればかりを気にして緩くかけるのはあまり良くありません。
誤解を恐れず極端な言い方をすれば、
埋没法の直後の腫れを小さなものにするには糸を緩くかければいいだけなので、
あまり難しいことではなく難しいのはしっかりと糸をかけつつ腫れを小さなものにする
ということだと考えています。
さて、症例写真です。
術前
術直後
術後1カ月
画像はクリックすると拡大されますのでよろしければご確認下さい。
前回ご覧頂いた方よりも腫れが強いかと思います。
まぶたの脂肪も多く皮膚も厚めな為どうしても術直後は糸が食い込む状態になり、
この程度の腫れが出てしまいます。
糸が食い込む現象による腫れ感はいかんともしようがないので、
①針と糸を細いものを使用する(あまり細い糸は二重が外れやすくなります)
②必要最小限の局所麻酔量にする
③出来るだけスムーズに針をまぶたに貫通させる
④希望される幅に合わせ裏側の糸の位置を調節する
などが注意すべきポイントだと思います。
さて、次回も二重:埋没法のお話をしたいと思います。