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脂肪吸引:内出血について|脂肪吸引|院長 内浦康信ブログ

投稿日: 脂肪吸引

さて、今日は 「脂肪吸引後の内出血」 について書こうかと思います。

まずは画像をご覧ください。

手術前

お腹 - 脂肪吸引 症例写真(手術前)(後面)

手術後1週間

お腹 - 脂肪吸引 症例写真(手術後1週間)(後面)

手術後1ヶ月

お腹 - 脂肪吸引 症例写真(手術後1ヵ月)(後面)
脂肪吸引は元々大血管のほとんどない(筋層などに比べ)皮下脂肪層をいじる手術ですからそうそう大出血はありません。

さらにチューメセント法と呼ばれる独特な麻酔法を併用するので、チューメセント法登場以前に比べ格段に安全性は高まりました。

脂肪吸引の局所麻酔法であるチューメセント法には様々な利点があるのですが、出血軽減の観点からの特徴は主に3つです。

①チューメセント法では血管を収縮させる薬が入っています。
このため皮下脂肪層の血管は収縮しカニューレによって傷ついた場合も出血が少なくなります。

②チューメセント法は大量の麻酔液を脂肪層に注入します。
これにより血管は圧迫され血液流量が減るためやはり出血は収縮します。

③チューメセント法では麻酔液を少し冷やした状態で用います。
低温は血管を収縮させます。やはり出血が減ります。

と素晴らしいことだらけのチューメセント法ですから世界中の脂肪吸引を行う美容外科医でこの方法を用いない医師はいないのではないでしょうか?

さて、もう一度上記の内出血画像です。
お腹 - 脂肪吸引 症例写真(手術後1週間)(後面)
この方の場合、実施の手術範囲は背中の紐よりもさらに上の方まで行っておりますが、 内出血が認められるのは下の方です。

内出血は皮下にこぼれた血液が皮膚越しに透けている状態です。

そして皮下にこぼれた血液は重力で下に下がっていきますから内出血が見えるのは皮膚が薄かったり肌が白かったり、下の方だったり、ということになります。

体の下へ下へと下がるのは顕著で、例えばお腹の脂肪吸引後内出血は消える寸前には太ももの方まで移動していたり、太ももの吸引で足首ぐらいまで移動したりは時にあることなので、心配なされないでください。

そして内出血は必ず消えますので心配無用です。

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